Before
面粗度や円筒全体に渡って高精度の公差が必要な、精密シャフトやピストンなどの部品の場合、設計時に研磨材が指定されているケースがあります。しかし研磨材自体が高価であり、未研磨の材料に対して20~30%コストアップとなってしまい、特に1,000個以下になるような量産部品の場合は全体の部品製作コストが大幅に上がってしまいます
VA・VE設計実例
After
上記のような場合は、精密シャフトやピストンなどの切削加工後にセンタレス研磨を行うことで、研磨材の使用を不要にすることができます。この場合、加工工程が増加しますが、研磨材の使用を抑え、センタレス研磨で高精度の仕上げ加工、高面粗度を実現することができるため、部品製作のトータルコストダウンを実現することができます。
POINT
部品の全体に渡って高精度の寸法が必要な精密シャフトやピストンなどの量産機械加工部品では、研磨材が材料として指定されることがあります。しかし研磨材は非常に高価なため、部品の生産数が多い場合では一般材料に研磨工程を加えることで、高精度を維持しながらもコストダウンが可能となります。