Before
精密シャフトでよく使用されるSUS303は快削ステンレス鋼ですが、鉄系材料等と比較すると切削性が劣るため面粗度を追求することが難しくなります。またシャフト加工においてバリが発生しやすいためバリ除去の工程が必要となり、コストアップとなってしまいます。
VA・VE設計実例
After
SUS303CUはSUS303に銅成分を追加した快削材料です。従って、SUS303CUに材料変更を行うと切削性を大幅に向上させることができます。この材料変更によって面粗度の向上、バリ発生抑制を実現することができ、シャフト加工におけるサイクルタイム短縮、バリ取り工程の発生防止を実現し、コストダウンを実現することができます。
POINT
SUS303は快削ステンレス鋼であり切削性が良いという特徴があります。しかしバリが発生しやすいこと、高い面粗度が出しにくいというデメリットがあり、精密シャフトなどの量産機械加工を行う際は工数が増加してしまいます。この場合、SUS303に代わりSUS303CUを材料として用いることでシャフト加工における工数の増加を抑え、コストダウンを実現することができます。