Before
精密シャフトやピストンなどに磁性ステンレス材を用いる場合、磁性を安定させるために切削加工後に焼鈍(磁気焼鈍)を行っていました。焼鈍後には仕上げ加工を行うため、工数の増加、リードタイムの増大に繋がっていました。
VA・VE設計実例
After
精密シャフトやピストンなどに磁性ステンレス材を採用する場合、焼鈍済みの材料を用いることで、切削加工後の焼鈍が不要になります。焼鈍済み材料は材料コストが通常の材料よりも高くなりますが、シャフトの切削加工後に焼鈍を行うよりもトータルコストを抑えることができ、コストダウンに繋がります。
POINT
精密シャフトやピストンなどに磁性ステンレス材を機能部品として使う場合、一般には切削加工後に焼鈍、仕上げ加工が必要になります。特に量産機械加工を行う部品の場合は、材料の選定段階で通常のステンレス材ではなく焼鈍済み材料へと変更します。焼鈍済み材料を用いること、焼鈍、仕上げ加工が不要となるためコストダウンを実現することができます。