Before
穴部を持つ精密シャフトやバルブなどの量産部品に対してメッキを行う場合、製品の穴形状が左図のように袋穴形状となっていると、メッキの際にメッキ液が均一に行き渡りにくくなります。結果としてメッキが穴の底まで着きにくくなり、品質トラブルの発生、歩留りの悪化に繋がってしまうためコストアップの原因となってしまいます。
VA・VE設計実例
After
部品の仕様上問題の無い場合、精密シャフトやバルブなどの穴部を持つメッキ量産部品の穴形状は、止まり穴ではなく貫通穴で設計を行うことがコストダウンに有効です。貫通穴の場合、穴の中にメッキが均等に着くため、メッキ管理が容易となり、歩留りの向上、コストダウンを実現することができます。
POINT
メッキ処理を行う精密シャフトやバルブなどの量産機械加工部品において止まり穴が存在する場合、メッキ液が行き渡りにくく品質トラブルが起こり易くなります。仕様上、止まり穴ではなく貫通穴やメッキ液の抜き穴を設けることが可能な場合、メッキ液が抜ける構造に設計することでメッキによる品質トラブルを防止することができます。