■精密シャフトを加工するために必要な設備
私達の会社では精密シャフトを加工・製造するために、「旋盤」、「自動旋盤」、「研削盤」などの設備を用いて加工をしています。
ここではまず、シャフトを加工する上で、必ず理解しておいて頂きたい「旋盤」と「自動旋盤」の違いについて説明したいと思います。
☆旋盤とは?
主軸と共に回転している材料に対して刃物を押し当てることで切削を行う設備です。
このうち通常のNC旋盤と自動盤の間には、この主軸の方式による違いがあります。
一般的なNC旋盤の主軸は、材料を固定したまま位置が動かず、刃物が移動する主軸固定型の加工方式です。
☆自動旋盤とは?
自動盤は長い棒材から連続して加工を行いますが、主軸が材料と共に移動し刃物に接触します。
主軸移動型の加工はガイドブッシュによって支えられた材料の加工点と刃物の距離が短く一定のため、
高精度加工が実現できます。また材料をつかみ直すことにより長尺のシャフトであっても高精度の加工が可能となります。
旋盤と自動旋盤は、同じ旋盤とは言っても上記のような違いがあります。
機械自体はもちろん違いますが、加工の考え方(いわゆるプログラム)も違いますのでどちらかを習得した後に、もう一方を学ぶと
「加工原点が違う」ので「どうなってるの?」何て最初は戸惑う事もしばしば…。慣れるまでは、私は少々苦労しました苦い記憶もあります…。
次に、精度の高い精密シャフトを加工する上で必須である、研削盤についてもご説明いたします。
☆研削盤とは?
研削加工に用いる工作機械。 使用目的から分けられており,円筒外周を研削する円筒研削盤や、
製品をつかまずに円筒外周を研削する心なし研削盤(センタレス研削盤),円筒内面を研削する内面研削盤,
製品の平面を研削する平面研削盤などがあります。
私達の会社では精密シャフトを製造する際には「心なし研削盤(センタレス研削盤)」を主力として使用しています。
このセンタレス研削盤ですが、精度を要する精密シャフトの円筒外周を研削し精度維持には非常に有効!
ただ、条件設定はもちろんの事、段取り時の微小な調整(ガイドなど)が非常に神経を使い、難しい部分はありますね。
我々は精密シャフト製造のプロとして、今後も精密シャフトを製造し続けていきます。
なお、我々は日本、タイ、インド、メキシコの各国においてシャフトを加工しています。
現地でのシャフト調達などご要望がお有りでしたら、E&HPrecisionにお声掛けください。